久しぶりに良い伝記小説でした。
時代は明治初期からの物語
女性が学問をすることが許されなかった時代。
世間の偏見や障害を乗り越えて日本で始めての女医となり社会運動家としても活躍し名声を博していく。
埼玉県の名主の家に生まれ普通に結婚したが夫から性病をうつされ離婚する。
そこから病気との闘いとその治療がきっかけで様々な困難と闘う人生と成る。
しかしキリスト教の布教に全てをかける青年と再婚し全てを彼の為に捧げてしまう。
何もかも投げ打って。
未開の北海道に開拓者として入植し理想郷を作ることが夫の夢であったが夢は実現することなく失敗に終わる。
主人公の生涯とは何だったのだろう。
考えさせられる。
徒労という言葉があるがそれにしても「無駄な努力」というものは無いのだなーという思いがしました。